【うつ病と仕事】長期療養からの社会復帰

うつ病と仕事 健康

うつ病から回復してきた方「だいぶうつ病から回復してきた。とは言えすぐに昔のように全力で働けるだろうか?まずは毎日出社する生活が今の自分にできるだろうか?会社も退職していてしばらく職歴がない。採用されるだろうか?」

こうした疑問に答えます。

本記事の目的

・長期間のうつ病治療でブランクが空いた場合の社会復帰方法を紹介します。
・受けられる公的支援を紹介します。

長期療養からの社会復帰

  • ① 段階的に自分の回復状態を確認する。
  • ② 再発させないことが最重要。自分の限界を知り、細心の注意を払う。
  • ③ 福祉事業所:就労継続支援B型とは?

この記事の信頼性

記事を書いているボクは、8年間ほとんど外出すら出来ず一切仕事もできませんでした。2020年の6月頃から体調が回復し、今は就労継続支援B型へ通いながらリハビリしてます。
» 参考:PN.Masaharuのプロフィール

読者のさんへの前置きメッセージ

回復過程や復帰方法は人によって色々違うと思います。ボクのケースを知ることで、こんなパターンもあるんだなと、社会復帰の不安を少しでも解消してくれたら嬉しいです。

① 段階的に自分の回復状態を確認する。

ボクが社会復帰できると判断したキッカケ

かなりの頻度で外出できるようになった。

・うつ病の症状がひどい時はマンションの目の前のコンビニへも人が怖くて行けませんでした。
・まったく外出しなかったボクは、身体が歩き方を忘れる事があるぐらいでした。
・2019年の10月頃から少しずつ近所のスーパーなどへ外出できる機会が増え始めていました。

自分でほぼ毎食、食事を作ることができるようになった。

・料理が趣味なので食事は以前から自炊したいと思っていました。
・すこし調子が良い時はできるだけ自炊するようにしていたのですが、2ヶ月近く継続できたのは初めてです。

ほぼ毎日入浴できるようになった。

・うつ状態がひどい時は入浴がものすごく億劫でした。
・一切外出したり人と合わないので2週間ぐらい入浴してないとか結構ありました。

ずっと連絡を遮断していた友人達からの連絡に返信できた。

・元気のないうつ状態の自分では大切な友人に悪影響を与えてしまうのではと、連絡をもらっても応える気になれませんでした。
・自分はこのまま誰からも忘れ去られたいと思っていましたが、なぜか最近になって友人からのメールに返信する事ができました。

社会復帰したいと強く願ったキッカケ

友人へメールを返信後、多分10年振りぐらいに電話で話しました。
ここ8年ぐらいの間、ボクは医者と看護師以外と話をしたことがありません。
久しぶりに気心の知れた友と話して、人と話すのは良いなあとしみじみと思いました。
これが社会復帰したいと強く思った瞬間でした。

② 再発させないことが最重要。自分の限界を知り、細心の注意を払う。

もう二度と何もできなくなったり入院したくないですね。

食欲と睡眠は常に自己チェックする。

・ボクの場合はうつ症状が出始めると、たいていは食欲が減ります。
・食欲が減るだけでなく、食べることが喜びじゃなくなります。
・美味しいと感じなくなります。
・寝付きが悪くなり、睡眠が不安定になります。

こうした症状が出始めたら、リハビリ中の今は最優先で仕事を休みます。

イヤなことを心に溜めない。

・小さなストレスは継続するといつの間にか当たり前になってしまう。当たり前になる前に拒否する。
・誤解でストレスを溜めるのはもったいない。どれだけ細かいことでもストレスなら聞いて確認する。

これを断るなんてあまりに心が狭いのでは。こんな細かいこと聞いたら嫌がられるだろうな・・・と色々思いますが、今は自分の心の平安を第一に考えてます。なかなか難しいです。

自分の責任範囲をできるだけ小さくする。

・結果的に最後の尻拭いを何度もしてきたので、先読みして自分の責任範囲を広げる癖がボクにはあります。
・少なくともリハビリ中にやることでは無いので、自分の印象が等身大の自分になるように、できるだけ過大評価されないようにしてますが難しいです。

経験のない仕事をあえて選ぶ。

・もし今ボクがシステム開発のプロジェクトへ参加したら、どれだけリハビリがメインで仕事を抑えようと思っていてもできないと思います。
・目の前のプロジェクトがこのままでは確実に失敗する。苦しいけど今テコ入れすれば間に合うと思える状況で、リハビリ中だからボクは知らないとはなかなか言えません。
・自分が経験したことのない仕事なら、こんな心配は要りません。

③ 福祉事業所:就労継続支援B型とは?

年齢や体力、精神面などで一般の企業と雇用契約を結んで働くことが困難な方向けの軽作業などの就労および就労訓練を行うことができる福祉サービスです。
平成27年度の全国の就労継続支援(B型)事業所数は9,176施設。利用者数は193,508人です。
» 参考:【厚生労働省】障害者の就労支援について

就労継続支援B型を利用できる方

・障害者手帳を持っている方。
(医師の診断や定期的な通院があれば、自治体の判断によって入所が可能な場合もあるようです。)

就労継続支援B型の勤務時間

・利用者の体調などに合わせて柔軟に対応してくれると思います。
・具体的には週一回3時間程度から、平日は毎日5時間月当たり120時間程度まで。(土曜日も営業しているところが結構あるみたいです)
・ちなみに今ボクは平日のみのフルで1日5時間。月当たり100時間程度ですね。

就労継続支援B型の特徴

・勤務時間や勤務能力的に雇用契約を結べない方向けの福祉サービスなので雇用契約がありません。
・雇用契約が無いということは最低時給がありません。平均時給は平成25年度で178円という安さです。
・雇用契約が無いということは労災がありません。ただし、利用者が損害を受けた場合は福祉事業所が補填するという契約があるかもしれません。確認して下さい。
通勤手当は無いと思いますが確認して下さい。ただし、通勤が困難な方向けの送迎サービスがあるところも。
・世帯収入によっては受け取る工賃よりも支払う利用料の方が多いかも知れません。
・市町村民税非課税世帯の利用料は0円です。

就労継続支援B型の利用手順

・ネットでお住まいの近くの福祉事業所を検索して、問い合わせしてみるのが良いと思います。ボクもこちらで探しました。» 参考:LITALICO仕事ナビ
・通院先の主治医やケースワーカーへ相談するのも良いと思います。
・市区町村の障害福祉窓口へ就労継続支援を利用したいと申請し、受給者証を発行してもらうことで就労継続支援B型の利用が可能になります。
(市区町村から派遣される調査員による生活状況などの聞き取り調査を受ける必要があります。)

純粋に働きに行くと思っていると工賃の安さに驚くはずです。
リハビリをメインに考えられるかだと思います。
ボクのように8年も職歴に空欄があると一般企業への求職活動は厳しいかもですが、B型を利用することで空欄を埋めることも出来ます。

実際に就労継続支援B型で働いてみた感想

  • 仕事内容は単純作業がほとんどですが工夫の余地はあります。プログラミングやシステム設計と違い工夫の効果が誰の目にも明らかなのは新鮮です。
  • ボクはずっと責任者でメンバーの仕事の分担を決めチェックする側でした。今は新入社員に戻ったような気分でチェックしてもらってます。
  • 男性ばかりの職場を経験してきたボクにとって、今のほぼ女性の職場はすごく賑やかです。
  • IT関係に疲れ、頭だけを使う仕事は避けたいと思っていましたが、身体を使う仕事はそれはそれでシンドいです。ですが、慣れるのも早かったです。
  • まったく新しい環境と仕事内容だからこそ、仕事に没頭し過ぎずに今はリハビリ期間なんだと自分を律することが出来てます。

今は楽しく就労継続支援B型でリハビリしています。
職員の方へはリハビリ終了後、一般企業への再就職など次のステップへ移ろうと考えていることは最初に伝えました。
リハビリにはもう少し時間がかかると思いますので、次のステップはゆっくり考えたいと思います。


終わりに

8年間仕事を離れたボクでも今は楽しく出勤しています。
少しでもあなたの社会復帰の参考になれば幸いです。

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